【じわ怖 じわじわ来る怖い話】通っていた小学校 短編 - 超怖い話 実話

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【じわ怖 じわじわ来る怖い話】通っていた小学校 短編

俺が通っていた小学校には、

校舎の裏に小さいプールみたいなのがあった。

水泳の前に、風呂くらいの水槽で、

薬品を溶かした水に浸かるじゃん。

IMG_2270.jpg



大きさも形もあんな感じで、
中に降りるための階段までついてた。

ただ、タイルじゃなくて石でできてて、
地面にぽこっと穴が開くような形になってた。

みんなもあれは生け簀みたいなもんなのかと思っていたらしく、
中に水を入れて金魚を飼おう、っていう計画が立ったこともあったんだが、
地元育ちの用務員のおっちゃんに、激しく反対されておじゃんになった。 用務員は

「あれに近づくな。特に水と生き物は入れちゃだめだ」

と主張し、杭と鉄条網で生け簀を囲ってしまった。

といっても、みんな1度は中に降りたことがあるし、
なんでそこまで用務員がファビョるのか不思議に思っていた。

友人Aは当時ものすごく生意気な糞ガキで、
禁止されていることほどやりたがる性格だった。

Aは夏休みの夜に、俺を含めた悪友4人で鉄条網を破り、
中に水と金魚をいれてやる計画を立てた。

もちろん、いたずらのつもりだった。

盆の祭りの晩、俺たちは金魚すくいで魚をとり、
親には「蛍見てくる」とか適当な嘘をついて学校に行った。

で、家からもってきたペンチで鉄条網を切って破り、
水道からホースで水をそそいだ。

水がいっぱいになった。

友達AとBに金魚の放流をまかせて、俺とCがホースを片づけてた。

すると突然、生け簀の方からBの悲鳴が聞こえた。

駆けつけてみたら、Aがしゃがみこんで何かしてた。

Aは金魚の一匹(出目金だった)を地面に転がして、
素手で目玉やヒレをもいでいた。

懐中電灯で金魚の鱗や内臓がぺかぺか光って、
不気味だったのをよく覚えてる。

他の金魚を全部生け簀に放り込んだあと、
Aは突然飛び込んで一匹つかまえ、虐待し始めたのだそうだ。

俺たちは、怖いのと訳が分からないのとで硬直していたが、
ふいにAは金魚から顔をあげ、生け簀を指さした。

その瞬間、金魚しかいないはずの生け簀から、
ボチャンと鯉がはねるような音がした。

それを聞きいた俺・B・Cは、Aを置いて逃げ出してしまった。

このとき、怖くてもAを連れて逃げればよかったと後悔してる。

俺たちは無我夢中で逃げて、とりあえず祭会場の神社を目指した。

しかし、途中にある清水が湧いてるところで、
また「ボチャン」を聞いてしまった。

もちろんそこにも魚などはいない。

それでいよいよ半狂乱になって、3人で泣きながら走ってたら、
浴衣を着た見知らぬ兄ちゃんが保護してくれた。

兄ちゃんは俺たちを蛇神様のお社に連れてきて、
1人1個ずつリンゴ飴をくれて慰めてくれた。

兄ちゃんに事情を話すと、兄ちゃんはえらく焦った様子で、

「今日はもう絶対に川を渡るな。学校に近づくな。
ひとが来るまでここで待て。自分からは声をかけるな」

みたいなこと言い、どこかに行った。

その後ちょっとしたら、用務員のおっちゃんが来て、俺たちを保護してくれた。

おっちゃんにも事情を洗いざらい吐かされ、
俺たちはその日、お社の近所の友達の家に泊まった。

泊まり先と親には、おっちゃんが説明してくれたみたいだった。

次の日の朝、おっちゃんに連れられて学校に行った。

生け簀の金魚はヒレだけになっていた。

その場で俺たちは髪を刈り上げられた。

髪は半分は生け簀に放り込み、半分は蛇神様のとこに埋めた。

Aは祭りの夜に置き去りにされて以来行方不明だったが、
数日後に蛇神様のお社にいるのが発見された。

俺たち3人もAが保護されたと聞いて、置き去りにしたことを謝りに行った。

しかしAはキチガイのように笑いながら、

「●●●憎い。邪魔しやがって」

と叫ぶばかりで、会話にならなかった。

当時Aの家の家庭環境はめちゃくちゃ複雑で、
そのせいか捜索願いは出されていなかったらしい。

たぶんこれが決定打で、Aの両親はし、Aは施設に入れられた。

学校裏の生け簀には、夏休みのうちに物置風の小屋に隠され、ごつい錠前がかけられた。

『ボチャン』と兄ちゃんについて、用務員のおっちゃんは知っているようだったが、
詳しくは教えてくれなかった。

ただ、蛇神様の前を通るときは手を合わせろと言っていたから、
あの兄ちゃんが神様だったのかなと思ってる。


●●●はまったく知らない名称。

声がすさまじくてよく聞き取れなかったが、
あんまり人名っぽくはない感じだった。

ナ行かガ行の発音が多い、長々しい名前?だったことしか覚えてない。


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