【怖い話 本当にあった怖い話】大学のとき、四六時中合宿をしている 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 本当にあった怖い話】大学のとき、四六時中合宿をしている 短編

大学のとき、四六時中合宿をしている

体育会の部に入ってた。

その合宿所での話。そのとき俺が寝てたのは、

四畳半くらいの部屋に2段ベッドを4つ押し込んである

IMG_1530.jpg


風通しの悪い部屋の、出入り口そばの下段のベッドだった。

8月の暑い盛りだったけど、クーラーなんてものはなく、
おまけにその日は、俺の使ってた扇風機が壊れてた。

代わりの扇風機を探すのも面倒なくらい疲れていたので、
部屋の奥の窓と、出入り口を開けっ放しにしただけで、
もうそのまま寝たんだけど、たぶんこれが良くなかったんだと思う。

霊感がない、と自負する奴でも、
なにかの気配を感じることはあると思う。

たとえば夜道を一人歩きしてるとき、
誰かが後ろにいるような気がする、とか。

その夜、暑苦しくて夜中に目が覚めたとき、
それに似た気分に襲われた。

誰かが廊下を走ってるような、そんな気がした。

合宿所のルールは消灯22時で、
(時間は覚えてないけど)
そんな夜中に走り回る奴なんていない。

だからこれはたぶん気のせいだ、
とそう思おうとした。

思おうとしても、
「何か」の気配は消えてくれない。

それどころか、だんだん強くなってくる。

誰かのはしゃぎ声が聞こえた気がした。

ぱたぱた走る小さい足音が聞こえた気がしてきた。

誰かが俺の寝てる部屋に、
出たり入ったりしているような気がしてきた。

気づいたら、身体が動かない。

どうも金縛りというやつらしい。

気配はもう、気配というより
確信に近いものに変わっていた。

本当にそれが「見えた」のか、
「聞こえた」のか、と言われると確信はないんだけど、
気のせいで片付けるにはあまりに濃い気配だった。

これは気のせいじゃない、
ぜったい何かいる、
そうとしか思えない。

その気配は、連れだって遊ぶ子どもたちのものだった。

たぶん5歳とかそのくらい。ぱたぱた廊下を走り、
はしゃぎ声を上げている。

人数は2人か、3人か。

たまに、俺の寝てる部屋にぱたぱたと駆け込んでくる。

俺の寝てるベッドの中に、
手に持ったゴムボールみたいなものを投げ込んでくる。

ベッドは壁にぴったり押し付けてあったから、
ボールはその壁に跳ね返って、
俺の腹の上でバウンドして、
またその子の手の中に戻る。

その子は楽しそうに、その遊びを繰り返す。

やがて飽きたのか、
また外に出てぱたぱた走り去る。

いまのところ、俺にとってはこの夜が、
生涯で一番怖い夜だ。

金縛りを気合で払ってその子らを追い払うとか、
とてもじゃないけどできない。

必死で気づかない振り、眠った振りをしていた。

たぶんこの子達はただ単にはしゃいで遊んでるだけで、
悪気はないんだろう。

だけど、悪気がないから無害とも限らない。

一緒に遊ぼう、とか言われたら
どう反応したらいいんだ?

この子達の機嫌を損ねて、
どんな災厄が降りかかってこないとも限らない。

悪いけど、俺は何も見てないし聞いてないよ、
という顔をして寝た振りを続けた。

走り去って、気配も薄れて、音も聞こえなくなって、
ちょっと安心したころになったら、
また廊下の向こうからぱたぱたっと戻って来て、
俺のベッドでボール遊びを繰り返す。

そういうのが何度も続いた。

その合宿所はうちの部の学生Onlyで、
子どもが入り込む所ではなかった。

近所で子どもが交通事故に、とか、
合宿所が建つ前はここは保育園だった、とか、
そういう子どもに関する因縁を聞いた覚えもないから、
たぶんあれば、寝苦しい夜に見た夢だったんやとは思う。
(何でそんな夢見たのか分からんけど。)

けどその翌日は、
壊れてない扇風機を後輩の部屋から奪って来て、
さらに近所の古本屋で岩波文庫の「般若心経」を買ってきて、
枕に敷いて寝た。

扇風機と般若心経と、どっちが効いたのかは知らないが、
その子達が出て来たのは、その夜が最初で最後になった。


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