【怖い話 本当にあった怖い話】意味不明の事を言ってた 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 本当にあった怖い話】意味不明の事を言ってた 短編

小学校のときの話。

その頃、俺の周りでは

血液型占いが流行っていて、

よく血液型を聞かれた。


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その内、クラスの女の子が
クラス全員の血液型一覧表を作って、みんなに配った。

AB型は非常に少なく、
俺と俺以外に2人(TとC)
の3人だけだった。
(3人とも男子。)

6月の初めくらいから、
Rって背の小さい奴が
学校を休みだした。

何か薄気味悪い奴だし、
どうでもよかったんだが、
一月も来ないのを心配したのか、
7月になって学級委員の男女を見舞いに行かせた。

次の日、学級委員の男に

「どうだった?まだ生きてた、あいつ?」

って冗談っぽく聞いたら、
そいつはなんか暗い表情で
言葉を濁して去っていった。

その次の日から、Tが休み始めた。

さらにその次の日からCも。

TとCが休み始めてから一週間たった位に、
学級委員の二人が放課後話があるから残って、
と言ってきた。

何だろうな、と思いつつ放課後。

学級委員の女の子が暗い表情で言い出した。

「お願い、血をちょうだい。」

めちゃくちゃ驚いたが、
二人は真面目な性格でこんな冗談を言ったり、
嘘で脅かそうとする奴らには思えなかったので、訳を聴いた。

「・・・今月初めに、私たちR君のお見舞いに行ったでしょう。」

二人の話によると、
Rの家に行くとおばあちゃんらしき人が応対して、
Rの部屋に通してもらったそうだ。

Rはベッドに入っていたけど、
上半身だけ起こしてこっちを見た。

二人はRを見てめちゃくちゃ驚いた。

女の子はおばあちゃんが居なかったら
絶対悲鳴を上げて逃げただろうって。

Rの顔面はぐるぐる巻きの包帯で隠れてるんだって。

目と鼻の穴と口のところだけ穴が開いていて、
あとは全部包帯。

女の子はすっごい怖かったそうだ。

Rは久しぶりにクラスの人間と会えたのがうれしかったのか、
すごく機嫌が良かったそうだ。

おばあちゃんが部屋から出て行って、しばらくして
学級委員の女の子が何とか理由をつけて帰ろうとすると。

「まあ、待てよ。僕のこの包帯の下、気にならない?」

そう言うとRは包帯を首のほうから外していった。

女の子はあわてて目をそむけたが、
学級委員の男は思わず見てしまい、
吐きそうになったって。

ケロイドっていうかなんていうか、
ただれてどうしようもない感じだったらしい。

口の辺りまでの包帯を外した後、
また器用に元の状態に戻して、Rは言った。

「あはは、ひどいだろう。でも心配しなくてもいいよ。
治し方は知ってるんだ。」

もう怖さも限界に来て、
学級委員の二人は帰ることにしたそうだ。

その帰り際、Rはこう言ったんだって。

「気をつけたほうがいいよ、二人とも。
この病気は誰にでもかかる可能性があるんだ。
せっかく来てくれたから予防方法を教えてあげるよ。」

二人は思わずRを見る。

Rはにたぁーと笑いながら。

「同い年のAB型の血を一滴飲めば予防になるのさ。」

「そんなの嘘に決まってるだろ!」

俺はそう言って、学級委員の二人の希望をつっぱねた。

二人を教室に残し、
ランドセルを持って帰ろうとして。

ふと気になって聞いた。

「なんで今日、その話をする気になったの?」

学級委員の男が答える。

「昨日Rから電話がかかってきてさ・・・
TとCとお前のことを聞くんだよ。」

TとCと俺。

血液型がAB型の3人だ。

「それでTとCがしばらく学校休んでるって言ったら、
今日あたりに血を飲んだほうがいいぞ、
二人がいないなら、お前に頼むしかないな、
放課後呼び出したらどうだって。
なんか脅されてる感じで、つい言われた通りに・・・」

普段より少し遅い帰り道は、
心なしか人が少ない気がした。

曲がり角を曲がって
人気の無い細い道を歩いて数秒後。

人の走ってくる音に思わず振り返ると。

背の低い男が金属バットを振り上げて突進してきた。

顔にはフランケンのマスク。

そいつは俺めがけてバットを振り下ろす!

避けたのか、
こけたのかよくわからなかったけど、
金属バットは俺には当たらなかった。

したたかに道路をうちつけた痛みでか、
男は金属バットを落として痛がりながら手を押さえている。

俺はマスク越しに顔を殴ろうとしたが、
やっぱりやめて、そいつの腹を思いっきりけっとばした。

手首の痛みで無防備だった男のみぞおちに
キックはヒットした。

倒れる男。

俺はそいつのマスクを
取ろうかとも思ったが、やっぱりやめて、
その場で思いついたことを言ってしまった。

「俺、AB型って言ってたけど、あれ嘘。
AB少ないから注目浴びるかなと思って。本当はA型。」

もちろん嘘八百もいいとこ。

本当はAB型なんだが。

とりあえず金属バットを拾うと、
まだ立ち上がらない
フランケンマスクの男は放置で家に向かった。

途中の公園のゴミ箱に金属バットは投げ入れておいた。

その後数日は、また襲われるんじゃないかと
少しびくびくしながら登下校したが、特に何も無かった。

そして一学期最後の日。

帰る間際に担任の先生が、
少し暗い表情で、口を開いた。

「えっと、長期休んでるRだが、施設に入ることになった。」

クラスの誰もが驚いて先生に注目する。

「先生もよくわからんのだが、Tに怪我をさせてしまったそうだ。
Tもその怪我がひどくて、転校することになった。
二人も友達がいなくなるのは寂しいが、まあしょうがない。
みんなも夏休みは事故に気をつけるように。」

夏休み中に聞いた噂だと、
寝込んでるTの所に見舞いだと
言ってRがやってきて、
隠してた包丁でTをめった刺しした

そうだ。

その後、Tの血をなめてたって話も聞いたが、
どれもこれも噂なんで真偽の程はわからない。

その時にはRはこんな意味不明の事を言ってたそうだ。

笑顔で。

「これでやっと、僕の病気が治るんだぁ・・・・」


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