【怖い話 本当にあった怖い話】彼女の足音は今でも聞こえてきます。短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 本当にあった怖い話】彼女の足音は今でも聞こえてきます。短編

私の実家(っていうか今居る)の階段に

小さい女の子が出ます。

彼女が出るようになったのは4年ほど前です。

彼女は毎晩11時を過ぎると

IMG_3513.jpg


階段をひたすら昇っては降り、昇っては降り。

それを朝方3時過ぎまで延々と続けます。

祖母が言うには、
彼女は6歳で亡くなった
俺の叔母によく似ているそうです。

だから、彼女が出るようになってから4年、
階段の下から4段目。

叔母がよく腰掛けていた段には、
毎日何かしらお菓子が供えられています。

あれは去年の今頃、暑い夜でした。

ある晩、その少女が夢に出てきたのです。

正確には夢ではなかったのかもしれません。

気が付くと、視界には寝る直前に見ていた
自室の天井が見えていました。

そこにベッドの横から、
セミロングの少女が顔を覗かせました。

不思議と恐怖はなく、しばらく目を合わせていると、
彼女は無邪気な笑みを浮かべ、
部屋の端にある俺のベースの元へ歩いていきました。

すると彼女はベースに貼ってある
スマイリーのステッカーを幾度か撫で、
俺に手を振りながら、
朝方のまだ薄暗い部屋に溶けるように消えました。

また寝てしまったのか、
再び目を覚ましたのは朝の10時でした

それから一週間後、ライブの帰り道でした。

俺はバイクに轢かれました(藁

大きな怪我は無かったのですが、打ち所が悪く、
気を失い、気が付いたのは病院の緊急治療室のベッドの上でした。

心配そうに俺を見る両親、祖父母、妹。

泣きながら謝るバイクの運転手。

ドラマで聞きなれた生命維持装置の音。

そして俺の意識を一気に引き戻したのが、
病室の椅子の上にあった砕けたベースでした。

そのとき父は、小さい声で、

「よかった・・。よかった、姉ちゃん・・。助かったよ・・・」

そう言っていました。

それ以来、俺は大学の帰りにはコンビニで甘い物を見繕い、
買って帰って、真っ先に階段の四段目に置いています。

未だにその子が叔母なのかどうかは分かりません。

その子が助けてくれたのかどうかも分かりません。

もしかしたら、単なる偶然なのかもしれません。

それでも、俺の部屋の隅には、新しいベースと並んで、
セロハンテープで無理矢理くっ付けた、
砕けたベースが置いてあります。

彼女の足音は今でも聞こえてきます。

今夜も聞こえるでしょう。

おそらく、これからも。

俺が嫁貰ったら何て説明すればいいんだろう・・・orz


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