【怖い話 最も怖い話】多分、俺はあいつの正体を知っている。短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 最も怖い話】多分、俺はあいつの正体を知っている。短編

いつの頃からか、左目から涙が出なくなった。

大学の時の友人に同じ症状の奴がいた。

子供の頃ふすまの間から恐いものを見て以来、

片目から涙が出なくなったそうだ。

IMG_2658.jpg


俺は恐いもの見た記憶もないし、
精神的なもんじゃないと思ってた。

ある日、夜中に腹が減ってコンビニに行った。

下宿からは踏み切りを越えないと
コンビニに行けない。

運悪く踏み切りが閉まっていた。

時間的に最終電車が通る時間。

踏み切りを待ってるのは俺一人。

踏み切りの向こう側は一本道になっている。

カンカンカン。警笛だけが寂しく響く。

電車が通過する。

一分とかからない。

電車が通り過ぎたが、
俺はその場に立ちつくした。

女がいた。

突然そこに現われたように。

俺の左目から涙が流れ落ちた。

女はうつむいている。

ゆっくりと頭をあげようとしている。

ミテハイケナイ。

直感的に感じた。

振り向きもせずに逃げた。

多分、俺はあいつの正体を知っている。

遠い昔に見ている。

だが、思いだす気にはなれない。


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