【怖い話 最も怖い話】暗くなる前にあの不気味な家への配達を 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 最も怖い話】暗くなる前にあの不気味な家への配達を 短編

予定より少し遅れていたので、

暗くなりかけていた。まぁ、遅れても

超過勤務手当てがつくので構わないのだが、

暗くなる前にあの不気味な家への配達を

IMG_1250.jpg


終わらせたいのが本音だった。

その家はドアの横に小窓がついていて、
そこから郵便物を投函する。

大きい郵便物は入らないし、
家の中で犬を飼ってるらしく
郵便物を入れようとすると犬が近寄ってくる。

ドアの小窓がついてる部分は
下部がすりガラスになっていて、
犬がドアに体当たりしてくるのが見える。

裏手にまわると勝手口が板で封鎖してあって、
すべての窓は雨戸が閉められている。

なんとなく気持ち悪くて、
いつも郵便物を半分差し込んで早々に退散してた。

空模様も怪しくなってきたので、
少しコースを変えて先にその家に向かうことにした。

いつもの通り、郵便物を小窓に差し込もうとした時、

「ドンッ」

ドアに大きな物がぶつかる音がした。

犬の体当たりの音にしては大きい。

犬が吠える声もしないし…何だろう?

すりガラスを見てみた。

黒いシルエットが後ろに後退りしている。

犬じゃないみたいだ。

思った瞬間、

「ドンッ」

すりガラスに張りつく黒いもの…人間だ!

髪の長い女の顔。

すりガラスごしでもわかる。

あわてて逃げた。

動揺しながら配達を全部終えて局に戻る途中、
あることに気付いた。

あれは、あの女がドアにぶつかってきたんじゃない。

誰かがあの女をドアに投げつけていたんだと。

犯罪の匂いがしたので、
局に戻って上司に報告した。

上司から返ってきた言葉は、

「あそこ半年前に転居届出てるぞ。知らなかったのか?」


俺がそこの配達区分に変わって
三週間分の配達物を誤配してたことになる。

通常、移転届けは配達区画ごとに
カードが置いてあるもんだが、その家だけなかった。

紛失したのか、作成ミスかはわからない。

懲戒処分はもちろん、
誤配郵便物を取りにいかなければならなくなった。

で、その家に再び行ってみたんだが、
扉を叩いても返事がない。

ドアをひねると開く。

隙間から覗いて声をかけてみたんだが、
人はおろか犬がいる気配すらない。

ドアのすぐ横をみると郵便物が点々と落ちてる。

黙って持っていくとさすがにまずいなと思って、
上司に電話してみた。

役所に問い合わせてみるから待ってろ、とのこと。

待ってる間、ドアの隙間から
中の様子をもう一度見てみた。

玄関にはうっすら埃がたまっていて、
人が入った形跡がない。

ここで初めて背筋がぞっとした。

埃の上に足跡も引きずられた跡も、
犬の足跡すらないんだ。

郵便物にも。

俺の妄想だったのかな?と、
すりガラスに目をやるとどす黒い手形がついてた。

その手形の血が、ツツーて下にたれるんだ。

郵便物掻き集めて逃げた。


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