【怖い話 洒落にならない怖い話】ちょうどお盆の頃のこと 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 洒落にならない怖い話】ちょうどお盆の頃のこと 短編

今年の夏のことです。

地方都市に就職して、

電車通勤を始めました。

そんなある日、残業で結構遅くなって

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終電になったんです。

この電車は海沿いを走るので、
海の見えるの海側の席が私のお気に入り。

この日はうるさい学生グループがいたので、
ウォークマン聞きながら
海側の席で黙々と書類読んでました。

乗って20分位した頃だったかな、
なんか集中の糸がふっと切れたんです。

見渡すとまだ人が多く
降りる駅についてないのに車内、
私だけで、しかもスーツ着てるのに
腕をさする程冷房が寒く効いてました。

今まで聞いてたはずのウォークマンも
何でか一時停止になってて。

変なの、とか思いながら窓の外を見ると、
横を電車が併走してたんです。

こっちはがらがらなのに、
隣の電車は結構人も乗ってて、
ドアのところに佇む女性に一瞬目がとまりました。

けど、なんだか無表情な感じで、なんかあっちの電車の人、
みんなお疲れやなぁ、なんて思いながら苦笑しました。

次第にその電車はゆっくりと離れて行き、
私はまた書類に目を戻しました。

でも、その時強い違和感を感じて、
すぐにまた窓の外を見たんです。

すると、そこには市街地の夜景が広がっているのですが、
隣を併走していた電車は、どこにも走っていません。

私は気づいたんです。

この路線は地方のローカル線。

単線で、しかも都区内のように
複数の路線が併設されてるわけでもないため、
すれ違うことはあっても、併走するはずがないのです。

しかも、私が見た電車は
総武線のような銀色に黄色のラインのような車体。

この路線にはそんなカラーリングの電車なんて走っていません。

ちょうどお盆の頃のことです。

あの電車はそれぞれの故郷を目指す人たちを乗せた
”最終”電車だったのでしょうか。

あれ以来、どんなに仕事が残ってても終電は避け、
夜乗る時は山側の席に座っています。


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