【怖い話 不気味な話】負のオーラがある場所 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 不気味な話】負のオーラがある場所 短編

以前に書店に勤めていました。

これはその時の話です。

エリアは狭いですが、チェーン店と

して展開している店で、

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その地域では主要な河川と並行して走る道路沿いにありました。

オープンしてかなり経っていて、店舗のあちこちが老朽していましたが、初めて自分に任された店なので、当初は割と張り切って仕事していました。

営業時間は朝10時から夜12時までで、ほとんど開店から閉店まで店にいました。
アルバイトさんは20名ほどで、小さいながらもみんなで協力して店舗運営していました。

店の一番奥に事務所があって、1日の半分くらいそこで仕事をするのですが、店が古いせいか換気扇がカチ、カチと鳴ります。
まあ慣れてくればどうということでもないのですが、たま~に激しく音がする時があります。バン、とかガンとか。
今思うと天気の悪い日の方が、音が大きかったように思います。

本社に何度か稟議書を出したのですが、一向に修繕される気配はなく、我慢して毎日働いていました。
扱っている商品は本、CD、ゲームソフト、携帯電話があるのですが、携帯電話については別の会社の人が接客・販売していました。

ある日、初めてうちの店に来た携帯担当の人と休憩が一緒になりました。
若くて綺麗なお姉ちゃんだったので、おしゃべりでもして楽しもうかなあ、と思っていたら自分の荷物を持って外へ出て行ってしまいました。
あれれ、なんだつまんないなあ、と軽くショックを受けましたが、さして気にせず昼食をとりました。

1時間くらいしてその娘が帰ってきました。
私は、「おかえり。どこ行ってたの?」と、笑顔で尋ねました。

「車にいました。店長、よく平気ですね。」と、その娘が蒼い顔して言うんです。

「何が?」

「何が、って。ここって霊めちゃくちゃいますよ。このカチカチって全部ラップ音ですよ。」

真剣にその娘は言ってました。
そして、彼女がうちの店に来ることは2度とありませんでした。

私は霊感ゼロなので、感じる人は感じるんだなあと他人事みたいに思ってました。
実際毎日事務所にいますが、特に怖いと感じることは無かったからです。

でも彼女に言われてからは、確かになんかおかしい事に気付きました。
まず、換気扇がカチカチ鳴っているとばかり思ってたのですが、換気扇は壊れていて回っていません。

音の正体は不明です。

それと、事務所が寒いというか冷えています。
夏場だったので涼しくていいやと思ってたのですが、どうやら日陰になっているという理由だけではないようです。

ちょっと気にはしていましたが、気のせいということにして深く考えてはいませんでした。
関係あるのか分かりませんが、店の周辺では血生臭いことが多々ありました。

私はその店に3カ月ほどいたのですがその間にある出来事がありました。
地域で一番大きなお祭りがあった日です。
その日は店も浴衣を着たお客さんが沢山いらっしゃり大忙しでした。

夜9時を回ったくらいでしょうか。
あるお客さんに「駐車場で喧嘩してますよ」と言われました。

慌てて外に出て見ると、小雨の降る中、一人の男が浴衣を着た男の上に馬乗りになり、殴りつけていました。

いわゆるマウントポジションってやつです。

後ろ向きのため顔は見えませんでしたが、身体はごつく太い腕をしていました。
ちょっと自分には止められそうになく、私は最寄りの交番に電話してすぐ来てもらうよう要請しました。

店は相変わらず忙しく、店内に戻り10分くらい接客していると警察が来ました。
喧嘩は終わったらしく、男二人は既にいませんでした。

事情聴取のような形になり、私は警察に自分の見たままを伝えました。
彼らのいた場所へ警察を案内するとかなり多量の血が残っていました。

「まあ、ただの喧嘩でしょう。」で、一応その場は終わりました。

それから20分ほどしてからでしょうか。
今度は救急車が駐車場に来ました。

何事かと様子を見に行くと、先ほどの警察官も来ていました。
警察の話によると、周囲をパトロールしていたところ、喧嘩でやられたと思われる男が近くの道の脇に倒れていた、半死半生で意識もなく、傷害事件になりそうです、との事でした。
別の日には店の真正面の国道で、子供が交通事故に遭ったこともありました。

そしてある日のことです。
私は月末締めの業務がどうしても終わらず店に残っていました。

普段は閉店してすぐに帰るのですが、その日は2時くらいまで残ってました。
会社の規定で、店を出る時は2人以上でなくてはならないのですが、アルバイトさんに申し訳ない気持ちがあり一人で仕事していました。

相変わらず例のラップ音がしています。

普段は何も気にしないのですが、その日は異例の残業で深夜一人ということもあってか、鳥肌がぶわあっと立ちました。
汗はかかない方なのですが、冷や汗まで額に浮かんできました。
ラップ音もいつもと違う感じです。

ごそごそ、がさがさ。
まるですぐ近くに人がいるようです。

一気に恐怖感でいっぱいになり、仕事が終わると施錠・警備セットしてさっさと帰りました。

家までは車で20分くらいです。
帰り道も震えが止まらず、何度もバックシートを確認してしまいました。
誰も乗っているはずはないのに・・・。

家に帰るとすぐに携帯電話が鳴りました。
知らない番号です。
ふとよぎる嫌な予感。
おそるおそる電話に出ました。

「私、綜合警備保証の者です。店長さんの電話で間違いないですか。店舗が何者かに侵入されました。」

私は慌てて店に戻りました。
店に着くと警備の人、警察の人がすでに集まっており、警察に現場を見るように言われました。

30分ほど前に私がいた事務所が滅茶苦茶に荒らされていました。

普段は使っていいない事務所と外を繋ぐ鉄の扉が無理矢理にこじ開けられていました。

バールのような物で力まかせにこじ開けたらしく、扉の縁が歪み、剥き出しになった金属が鋭く光っています。
変形して刃物の様になった鍵の部分は触ったら手が切れてしまいそうです。

事務所には金庫があるのですが、同様の手口で開けようとした痕跡はありましたが、開けられなかったようです。

禿げ落ちた塗装が犯人の苛立ちとぶつけた力の大きさを物語っていました。
部屋中泥だらけでしたが、特に盗まれたものはありませんでした。

警備装置が反応したのが2時8分。
残っていた足跡から犯人は3人組で、身体の大きな男らしいです。

おそらく外国人グループによる犯行だろうと警察は言っていました。
もしタイミングがずれて犯人と鉢合わせていたら・・・。

あの扉や金庫に向けられた暴力が自分に降りかかっていたとしたらゾッとします。

その晩は警備・警察が帰ったあと、壊された扉を一晩中見張ってなくてはいけなくて散々でした。
そして会社にはすぐに退職願いを出しました。

一連の出来事を霊と関連付けるのは早計かもしれませんが、私には関係があるように思えてなりません。

まるで店から負のオーラが発せられていて、不吉なことを引き寄せているように感じました。

それに、今思い返すと細かい奇妙なことはもっとありましたが、その店は1年ほどして閉店しました。

今は内装だけ直してドラッグストアになっています。]


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