【超怖い話 実話】人形を粗末に扱ってはいけないと思った事件だった・・・。長編 - 超怖い話 実話

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【超怖い話 実話】人形を粗末に扱ってはいけないと思った事件だった・・・。長編

小中学校の同級生にSとKという問題児がいた。

Sが不良グループのリーダー格、Kは鉄砲玉みたいな感じ。

俺はSとKと近所で小さい頃から知ってたから、

あまり害はなかったが、

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そうじゃない連中にとっては悪魔みたいな二人組だった。

小学生の頃から悪くて町の小さなお菓子屋を万引きで潰させたり、中学に上がると暴走族に入るなど、いわゆるDQN。
中2までは先輩に抑えつけられて、校内では暴れなかったが、中3になると校庭をバイクで走り回るなどやりたい放題だった。

中3の7月、ちょうど1学期の期末試験の真っ最中。
うちの近所で古い家が取り壊されることになった。
解体を待つだけの廃墟のような家で、もう20年以上、誰も住んでいない家だった。
SとKと不良グループは、解体直前にその家に忍び込んだ。
なにか金目のものがあったら、盗んで売りはらうつもりらしかった。

俺は不良グループの一員ではなかったが、彼らの見張り役みたいなのを(嫌々ながら)やらされていた。

家の中は家財道具は残っていたが、いわゆる金目のものはほとんど運び出されていた。
俺が「さっさと家に帰って試験勉強したいよ、ったく」と思っていると、Kが「これ、高いぜ、絶対!」と叫んだ。
Kが手にしていたのは、大きめのひな人形の女雛(めびな)だった。
押入れの上の天袋の奥にしまってあったらしい。

かなり古びた感じで、高さは30cmぐらいある。
顔にはひびが入ってしまっていて、かなり不気味・・・。
SとKは興奮して「江戸時代のものじゃね」とはしゃいでいる。
その瞬間、女雛の首がポンと20cmほど真上に飛んだ。
本当にいきなり、音もなく首だけがポーンと。
女雛を抱えていたKは驚いて、人形の胴体だけ抱えて転んでしまった。

俺は一気に怖くなってしまい、「おい、返そうぜ、縁起悪そうだよ」と言い終わらないうちにSが「K、ビビってんじゃねーよ」と笑いはじめ、Kが「ざけんなよ!驚かすんじゃねーよ!」と人形に対しキレ始めた。

K「ムカつくんだよ、ちっくしょう!こんなの燃やしちまおうぜ!処刑だ、処刑!」

S「それもおもしれーな。おい、みんな、どうするよ?」

不良グループの5人は「燃やせ、燃やせー」と北斗の拳の雑魚みたいに興奮してる。
俺だけが「やばいって、戻してこいよ」と。

S「じゃ、決定。燃やそーぜ」とジッポライターを取り出した。

俺は「俺、シラネーよ」と出口の方に後ずさりした。

本当に女雛が怖かったからだ。
Sが人形に火をつけると、一瞬で女雛は燃えだした。
そして、同時にKのTシャツにも火がついた!
一気に燃え上がるKのTシャツ!

Sが「やべーよ!」と逃げようとしたところを、上半身火だるまのKが「うわー!」と叫んで抱きついた。
SとKは一気に火だるまになり、庭に出た。
と同時に、不良グループはSとKを見捨てて家の外に逃げ始める。
俺は逃げるか留まるか一瞬だけ考えて、留まって火を消す方にした。
庭の池・・・といっても、汚い泥のような水を、バケツでくみだして火だるまのSとKにかけるが、なかなか火は消えない。


なんとか火が消えても、SとKはぐったりして「うあああ・・・ううーうううー・・・」とうずくまっている。

俺は「人形は?」と思って家の中に戻った。

人形は床に落ちていたが、もう火は消えている。
なにがなんだかわからないが、そのままにしておいてまた火が出るとまずいので、俺は人形をもって、「ごめんよ、ごめんよ」と謝ってから、台所のシンクに置いた。

その後が大変だった。
俺は自転車で家に帰り、SとKの家に電話をかけた。
SとKの親は現場にすっ飛んできて、二人をタクシーで病院に連れて行った。

次の日からSとKは学校を休んだ。
夏休み中、問題の屋敷は取り壊されて整地されていた。

2学期になってようやくSとKは学校に来たが悲惨だった。
Sは顔面の左半分がケロイドになって・・・。
Kは頭がケロイドになって、まだらハゲになっていた。
不良グループは自動的に解散・・・。

その後、SとKの転落人生はというと・・・。
Kはカツラにして美容学校に通ったが、手のケロイドの引き攣れのせいでうまくハサミを扱えなかったのを苦にして、17歳の時、自殺。
Sは中学卒業後、チンピラになったが、シャブの売人やって捕まり、獄中で21歳で死亡。

人形を粗末に扱ってはいけないと思った事件だった・・・。
今でも俺は雛人形は怖くて正視できない・・・。


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