【怖い話 一番怖い話】嘘であっても、この話は洒落にならない 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 一番怖い話】嘘であっても、この話は洒落にならない 長編

2年くらい前の話。

友人の山田が自分で作った怖い話を携帯小説でやっていた。

確か、水溜りの怖い話とか、クローゼットの

怖い話とかを書いていたと思う。

IMG_1877.jpg


私は彼のその小説を暇な時に読んで、「ははは、よく考えるなーw」と思っていた。
だけど、その小説のある話で、私は「え?」となった。

その話は、釣りの話だった。
話の内容はこうだ。

釣りを終えた男性の前に、釣り人であろうおじさんが現れる。
おじさんは男性の隣で釣りの準備を始める。
そのとき、針につけるのが餌ではなく、人形なのだ。

男性は「それは何ですか?」と尋ねると、おじさんは「囮(おとり)」という。

男性は気味が悪くなったが、興味本位で「何を釣るのか?」と聞いた。
おじさんは黙ったまま、日が沈んだ海に指を差す。
その先には、白い手があった。
それを横目に、おじさんは言った。

「アレを釣るんだ」

こんな感じで話は終わるのだが、私は読み終えた時、「これは作り話ではないのでは?」と何となく思い、友人の山田に聞いてみることにした。

山田は「あー、あの話・・・・・・」と頷きながら、苦笑いした。

それから、「あの話は俺の体験談を元にして作ったモノなんだ」と言った。
私は、その元になった体験談ってのが気になって、どういうのか聞いてみた。
山田は少し悩んだ後、話し始めた。

山田は昔から釣りが好きで、昔はよく釣りに行っていたそうだ。
しかも、自宅から歩いて一分の場所に漁港があるから、すぐに釣りにいける。
休日を利用して、朝から行って、夕方近くに帰ることが多かった。
その山田が体験した話。

夏休みに入って、山田はほとんど毎日釣りに行っていたそうだ。
そして、休みを理由に、朝から夜の9時辺りまで釣りをしていたこともあった。
夜の9時まで釣りをしても、自宅がすぐ近くにあるので、彼の両親は特になにもいわなかったそうだ。

事が起きた日も、山田は夜の9時近くまで釣りをしていたそうだ。
そして、帰ろうとして釣りの片付けをしていると、ある1台の車が数メートル先で停車した。
その車から四十代くらいのおじさんが降りてくると、近くにいた別の釣り人に、「空いてますか?」と聞いた。

その釣り人は「空いてますよ。ただ、根がかかりやすいので気をつけた方がいいですよ」と親切に教えた。

四十代くらいのおじさんは、「そうですか、ありがとうございます」というと、車から道具箱を取り出した。

何となくその光景をみていた山田は、特に気にもしなかったそうだ。
だが、片付けが終わり、荷物を持ち、帰ろうとした時、仕掛けを作り終えたおじさんが暗い海を眺めながら呟いた。

「あー、あんなに髪の毛が伸びてちゃあ、そりゃ引っかかるよ」

山田は逃げるように自宅へ帰ったそうだ。
それ以来、釣りを行く機会が減ったという。

この話を聞き終えた私は、気味の悪い寒気を感じた。

「それ、空耳だったんじゃないか?」と聞くと、山田は首を横に振った。

「あれは空耳ではなかった。確かに髪の毛がどうとか呟いていた」と、山田は言った。
その後、山田は苦笑いしたまま、付け足した。

「仮にあれが空耳だったとして、なんでその年に釣り禁止の立て看板が立てられたんだろうな」

山田の話が本当か嘘かは分からないが、例え嘘であっても、この話は洒落にならないと思った。


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