【怖い話 一番怖い話】灰色?に見えなくもない人の手だった事 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 一番怖い話】灰色?に見えなくもない人の手だった事 短編

それは今から4年前の夏。

私、妻、子供2人で海水浴場へ行ったときの事だ。

この事件に巻き込まれるのは長男なのだが、

長男はぶっちゃけカナヅチだった。

IMG_1839.jpg


根源は私にある。

長男がまだヨチヨチ歩きの頃だった。
当然お風呂へ一人で入れない長男はいつだって私か妻と風呂に入っていたのだが、ある日私と風呂に入ったとき首の裏を持ってプカプカ浮かせて遊んでいたのだが、事もあろうか私は手を離してしまったんだ・・・。
悪意は全くなかったんだ。

そして湯船へ沈む長男・・・即座掬い上げる私・・・。
それ以来、長男は私と風呂へ入る事を拒み大泣きしたもんだ。

そんなこんなで小学校へ上がり水泳の授業も受けていた長男。
自分が私に溺れされられてしまった事やカナヅチであったことも忘れていたのだろう。

そして4年前のその日に事は起こった。

その海水浴場は全国的にも有名な場所で、なんてんだろ?遊泳禁止区域のところにブイ?なのかな?ラグビーボール位の浮きがロープでくくられていて、それはライフセーバーの緊急出動用のモーターボードまで区分けされていて、Tの字ってのかな?そんな感じで張られていた。

その日は炎天下の中、子供二人と浜辺や浅瀬で私は子供たちと戯れ、妻はビーチパラソルでそれを見つめていた。

炎天下の中パラソルへ戻って飲むビールは最高だった。

そして遊びつかれた私と次男。
元気一杯の長男。
酒も手伝ってクタクタの私に長男は言った。

「ねぇ。少しだけ海に入ってきていい?」

疲れきった私。
疲れて寝てしまった次男。
見飽きた妻。

「浮き輪持って足の届くとこだけだぞ!」と私は答えたのだった。

そして事件は起こった。

5分経っても10分経っても長男は戻らない。
さすがに心配になって浅瀬を見回しても姿は見えなかった。

私はあまり目が良くなかったので、ちょうど目が覚めた次男に「お兄ちゃん探しに行こうか」と言って探し始めた。

浅瀬を捜索してしばらくすると次男が「お兄ちゃんあそこにいる~」と言ったのだ。

じっとその方向を見つめると確かに長男に買ってあげた浮き輪と子供が見えたのだ。
しかし、事もあろうかその場所はTの字に張られた禁泳区域の海岸から見てTの字の奥のを曲がった先だった。
そして息子の体勢は、大して泳げるはずもないのに浮き輪の真ん中にお尻をはめ込む形でプカプカと浮いていた・・・。

波が来てひっくり返ったらどうしよう!

既に私のいる場所は足が届かない場所だった。
私自身も泳ぎが得意な方ではなかったため、ブイを辿るようにしがみ付きながら息子の元へと向かっていった。
まだ人も多いなか憚らず息子の名前を叫びながら・・・。

そして私もやっとTの字の角を曲がり息子までもう少しのところで息子の左手の方で何かが跳ねた?ように見えたんだ。

魚が跳ねたような・・・静かな水面に一滴の水を落としたような・・・。

そしてその瞬間、プカプカ浮いていた息子がクルッと回転してしまったのだ。
海に沈む息子。
必至にブイを手繰り寄せ近づく私。

結果として息子は巡回中のライフセーバーの方に救出され今も元気にぴんぴんしているのだが、未だに不思議な事は、跳ねたように見えたのは、灰色?に見えなくもない人の手だった事と、息子が回転した方向は波とは逆方向だったことだ。

それ以来、海には行っていない・・・。


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