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【超怖い話 実話】今でいうリサイクルショップのような店 短編

高校の頃、通学路にある骨董屋で体験した話。

骨董屋とは言っても名ばかりで、

古本や中古ゲーム・家電なども売っている、

今でいうリサイクルショップのような店だった。

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一応、骨董品と呼べそうな壺や掛け軸、絵画なんかも置いてはあった。

古本の在庫がなかなか豊富なこの店に、俺達は立ち読みのためにしょっちゅう通っていた。
いつも暇そうな店の親父は、あまり客も来ないからか、古本の立ち読みなどでずっと居座る俺達を追い出そうとはしなかった。
それどころか、ちょっと読書は一休みしろやと言ってお茶を淹れてくれることも。
たまに安い本を買うだけの俺達を、嫌な顔一つすることなく構ってくれた親父に、俺達はすっかり懐いていた。

親父も俺達を信用してくれたのか、ちょっとタバコ買ってくるから留守番しとけや、なんてことも良くあった。
その時は、店を任された!と嬉しい気持ちだったが、今考えるとその間に他の客が来たらどうするつもりだったのか・・・。
古本やゲームくらいならなんとかなるが、骨董なんて聞かれてもどうしようもないだろうに。

ある日も、ちょっと買い物に出てくるから1時間位留守番してくれや、と言い残し親父は出かけていった。

もうすっかりその状況になれた俺達は、親父がいつも座っているカウンターを独占して、店主気取りだった。

カウンターからふと骨董コーナーに目をやると、そこには古いラジオが。
よく昔の映画などで見る、昭和初期の家庭にあるような巨大な真空管ラジオだ。

その存在感と、こんなにデカイのにただのラジオだという面白さ(作られた時代では当然のことだが)に興味を持ち、そのラジオをいじってみた。

ブツッという電源が入る音・・・。

少しずつノイズが聞こえ、ノイズの中に何かの音が混ざってきた。
これは音楽か?チューニング用のダイヤルをひねると、徐々に音が明瞭になってきた。

それは、古いジャズだった。
スローなテンポで流れる英語の歌詞に聞き入り、骨董屋にぴったりな音楽だと俺たちは喜んだ。
しばらく音楽に聞き入っていたが、再びノイズが混ざり始め、やがて何の音も聞こえなくなってしまった。

しまった!壊れたか!?

ダイヤルをいじっても何の反応もない。
こんな古いラジオ、弁償したらいくらするのか・・・。
俺達はすっかり落ち込んでしまい、買い物から帰ってきた親父に正直にそのことを詫びた。

「親から金を借りてでも弁償する」という俺達に、親父は不思議そうな目を向ける。

「お前たち、からかっちゃいかんよ。このラジオは最初から壊れとるわ。」

最初は、それは親父の優しさだと思った。
落ち込む俺達に、弁償なんてしなくてもいいという親父の嘘だと思った。

しかし、親父がラジオをくるりと回転させた時、目を疑った。
ラジオの背中にはフタがなく、その中身は何の機械も入っていない、空っぽなのだ。
真剣に驚く俺達に、親父もからかっているのではないと気づいたようだ。

一体なぜ、空っぽのラジオが音楽を奏でたのか、その理由は分からない。
でも「このラジオの持ち主が、お前たちを喜ばせたかったかも知れないな」という親父の言葉に俺達は少しだけ嬉しくなった。


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