【怖い話 洒落怖】窓から見える少し離れた丘の真ん中。長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 洒落怖】窓から見える少し離れた丘の真ん中。長編

その建物は4階建てだった。

決して古い建物では無い。

築4年程度のものだ。

そこで何らかの事件があったという話しは

IMG_2404.jpg


聞いたことが無かった…。

これは友人Aが体験した話だ。

Aはあるアパートの最上階に引越しをした。

部屋からの見晴らしは良く家賃も安かったため、
Aはとても満足していた。

A曰く、住み心地はいいらしい。

ただ、時々ではあるが
耳を澄まさないと聞こえないような

「コンッ」

という小さな音が
部屋のどこかからするらしい。

その話を聞いたときは

「何か居たりして!」

とか言ってAを茶化してたんだ。

それから5日後。

仲間と集まったとき、
皆の前でAは信じられないことを口にした。

「俺、また引っ越したよ…」

皆、えっ!?っと驚いた。

そりゃそうだろう、
Aがあのアパートに引っ越してまだ
半月もたっていないんだから。

理由を尋ねられたAはゆっくりと話し始めた。

木曜日の夜のことなんだけどさ。

俺、電話してたんだ2時間くらいかな・・・。

そしたら、何故かあの

「コンッ」

って音が聞こえたんだよ。

いつもは静かにしていないと
聞こえない筈なのにさ。

でも、そんなの気にしても仕方が無いから
そのまま話し続けたんだ。

そしたら・・・・

「うるさい!!!」

おっさんの怒鳴り声と同時に
ごつい拳が目の前に向かってきた。

拳は一瞬で消えた。

突然の出来事に動けないでいると、
窓から何かが飛び出してきたんだ。

それを見た瞬間、
逃げることしか考えられなかった。

飛び出してきたものな、
人の頭だったんだよ。

体があったのか
首だけだったのかは分からない。

でもな一目見て
尋常じゃないことは分かったよ。

土気色の・・
本当に真っ青な顔でさ・・・。

もうあの部屋で住む気になれない、
だから引っ越したんだ・・・。

話し終わったAは、
その時の事を思い出したのか震えていた。

次の日、興味を示した仲間と、
霊感が強いBを連れてその部屋に行ってみた。

部屋に入って窓から外を見たBは

「あ~、だからか」

と呟いた。

「ここ、道になってるんだよ。
あそこから丁度真正面になってるからな、この窓」

「あそこ?」

それを聞いて皆窓の外を見る。

この窓から真正面・・・。

窓から見える少し離れた丘の真ん中。

窓と同じ高さにあったのは慰霊碑だった・・・。

部屋と慰霊碑との関係。
Aの体験。
窓という奇妙な符合。

その場の誰もがゾッとした。

あれから4年。

そのアパートの前を通るたびに
最上階を見るのが習慣になってしまったが、
その部屋に光が灯ったのを見たことは無い。


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