【怖い話 一番怖い話】確かに言われてみれば顔もよく思い出せないでいた。 短編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 一番怖い話】確かに言われてみれば顔もよく思い出せないでいた。 短編

小学生の時。

特に霊感というものはないのだが、

霊なるものの存在を

信じる子供だった。

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なぜかはわからないが、初めて訪れた場所では必ず立ちくらみのような脳の奥を刺激されるような感覚を覚えたからだ。(音に例えると・・・ッキィッみたいな)

自分の中では、それはその場を守護する霊による洗礼だと思っていた。
場所によっては弱く、厳かな雰囲気の霊験あらたかな場所では気を失いかけるほどの立ちくらみにあった。

強い眩み(くらみ)を感じた後、その場所のことを聞くとそれらしき話をきかされたことが何度もあった。
たとえば信長の首塚など・・・。

ある日、友達の家に遊びに行った時のことである。
学校ではよく話すのに、家に行ったのはこのときが初めてだったが、玄関に入った瞬間にクラッとした。

そんなに強い感じではなく普通の眩みだった。
しかしおかしなことにいつまで経っても眩みが治まらず、中に入っていけば行くほど眩みは増していく。

だんだんと焦り始めた俺は「あっ、用事があったんだ。また今度遊ぼうね!」と言ってすぐさま走って外に出た。

すると目の前にいきなり大きな木々があらわれた。
後ろを振り向くと洞穴のような穴があった。

「まさか・・・俺はここから出てきたのか?」

恐ろしくなり、すぐに帰ろうと思うがそこがどこだかわからずにただただ彷徨いながら自分の知ってる場所を探した。

いくら走り回っても知っている場所に出ることはなかった。
次第に疲れてきて、しまいに歩きだしてしまった。

そのころには精神的にも切迫し、今にも泣き出しそうになっていた。
するとまた洞穴のような場所に出た。

今度のは注連縄がしてある穴だった。
なぜかこの時は「ここに入れば元の場所に帰れる・・・」と思った。
穴の中は、なんだかひんやりした中にもなぜか心を暖かくするような空気が流れていた。

進んでいくと徐々に明かりが見え始め、外に出た。
そこは見覚えのある、草でできた秘密基地の前だった。

空を見上げると日が傾いており、真っ赤な太陽が草原を照らしていた。
帰途に着いた俺はやっと安心した。

次の日学校にいき、昨日遊び行った友達に詫びようと思ったがいない。
机もない・・・。
他の友達に聞いたが誰も知らないと言うし・・・。

確かに言われてみれば顔もよく思い出せないでいた。
あの経験は一体なんだったのだろうか。


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