【怖い話 実話 じわ怖】今も軽く人間不信 短編 - 超怖い話 実話

ピックアップ!

【怖い話 実話 じわ怖】今も軽く人間不信 短編

数年前、結婚したいと思っていた

恋人と同棲してました。

だいたい付き合って3年目で

同棲して、1年目くらいのことでした。

IMG_3653.jpg


休日の朝、なんか彼が布団の中でごそごそしてるので目が覚めました。

自分達はお互い淡白な上に、当時は家族みたいな関係が強くなっちゃって、
正直男女の関係はほとんど無かったです。

おっ珍しいなあ~と寝ぼけつつ、彼を受け入れてました。

なかなかに情熱的でした。

と、その真っ最中のこと。

ガチャガチャとドアが開けて、誰かが入ってきました。

買い物袋のようなものを抱えたそいつは、一瞬立ち尽くした後、
持ってた荷物を玄関に放り投げると、
物凄い勢いでこちらに向かってきました。

部屋はカーテン閉めていて薄暗かったので、
そいつが近くまで寄ってきてやっと顔が見えました。

それは、彼でした。

もう驚いて、後ずさって?飛び上がって?
さっきまで抱き合ってた彼を見ると、それは彼でした。

彼が2人いました。

それに気づいた瞬間から気分が悪くなって、記憶が微妙なんですが、
2人の彼は、小声で早口で口論をしていたようでした。

布団にいた方が服を着つつ、

「交代の日がきたので彼女も返してもらう」

というようなことを言ってたのは覚えてます。

実際の言葉はもっと長い文章だったけど、
意味はそんな感じのことだったと思います。

玄関からきた方の彼は、怯えたような怒ったような、すごい変な顔してました。

それで、いきなり外に飛び出していってしまいました。

布団の彼も、追いかけて出て行ってしまいました。

私はちょっとちびってしまいましたが、
腰が抜けたという状態になってしまって、
立ち上がることができませんでした。

布団の上で立ち上がろうと努力していると、結構すぐ彼が帰ってきて、

「驚かせてごめん。もう大丈夫」

と言いました。

でも、冗談だよとかドッキリだよとか無くて、
玄関に散らばってた牛乳パックとかを黙々と片付けてて。

彼は1人だったけど、これはどっちの彼だろう、もう1人はどうしたんだろう・・・

そう考えると、置かれた状況の意味がわからなすぎて、
猛烈に気分が悪くて、何も聞きたく無くて、
抜けかけた腰を奮い立たせて外に出ました。

それで、その日そのまま実家に帰って、

「彼とケンカした」

と言って休ませてもらいました。

それからの記憶も曖昧なのですが、
実家で暮らして、なんとか彼と別れました。

ケンカしたと皆には言っていたのですが、本当の理由は言えなくて、
今でも自分の頭がおかしんじゃないかと思うことがあります。

でも、別れたいという私に、
理由を聞かず、かなしそうにしてた彼を覚えているので、
あの事件は現実にあったことだと、私の頭は信じています。

あの時、

『何で2人いるの』
『あれなんなの』

って問い詰めていれば、
彼も言い訳しやすかったのかもしれませんが、私はそうしなかった。

何も聞きたく無かったし、
無かったことにしたかったし。

彼も何も言いませんでした。

彼を見るだけで気分が悪くなってしまって、何も言えなかった。

『これは、どっちだろう』

とか。

というか、

『何人もいたとしたらどうしよう』

と思って。

今も軽く人間不信です。

今も彼は普通に実在してて、元気にやってるそうだというのを聞いて、
良かったと思えるようになったので記念に。

絶対関わりたく無いですけど。


関連記事

スポンサードリンク

タグキーワード
コメント
非公開コメント

トラックバック
Copyright © 超怖い話 実話 All Rights Reserved.
当サイトのテキストや画像等すべての転載転用・商用販売を固く禁じます