【超怖い話 実話】一番怖いのは人間 短編 - 超怖い話 実話

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【超怖い話 実話】一番怖いのは人間 短編

あれは、一年前の事だった。

俺様がオレオレ詐欺を成功させて

意気揚々と

帰っている途中の出来事。

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見慣れない車がオレ様のマンションの近くに止まっているのに気がついた。
其れは黒ベンツで、いかにもヤクザ仕様。

まさか、俺は下手打って拉致されるのか?!

連中のやり口を知っている俺様は正直本気でビビッていた。
先に気がついて良かったが、このままでは部屋に入れないし、かといって隠れているわけにも行かない。
部屋にはパソの中にヤバ目の情報が入っている。
このまま逃げる訳にも行かなかった。
そこで、妙案を思いつく。

オレ様は近くの公衆電話から警察に連絡し、マンションの隣の部屋から「何か人の苦しむような声が聞こえる・・・」と嘘をついたのだ。
勿論、普通に呼べばいいと思うだろうが、ヤクザでなかったら余計な注目を浴びる・・・。
あくまで、部屋のデータを回収して逃走することが目的なので、警察にはうろついていて貰いたかったのだ。
隣の奴には気の毒だが、まあ、他人事。
警察が調べている間は、ヤクザも鳴りを潜めるだろう。

案の定、警察車両が赤色灯を光らせてやってくると、その黒ベンツは急に発進し、隠れている俺に気づいた様子も無く何処かへ行ってしまった。
オレ様は策が当って内心ガッツポーズをしていた。

「こんなに上手くいくとはな!」

上手い事逃げれたら、オレオレ詐欺のライバルでも売ってやろうと思った。

逃げる事が確定しているように書いたが、心当たりは無数にある。
やばくなったら即撤収。
これがこの世界のサバイバルだ。

オレ様は警察がうろつく中、住人ですといって自分の部屋(四階)に入る。
何だ?荒らされても居ないし、誰かが入った様子も無い。

「ひょっとしてオレの考え過ぎか・・・?」

ほっとして脱力する。
その時、部屋の外が慌しくなった。
丁度、オレの二部屋隣だ。

オレ様は何事かと思ってベランダから見ていると、誰かの怒号と暴れる音。
次いで、その部屋から窓を突き破って男が飛び降りる。
呆気に取られている間に男と目があったような気がした。
死ぬ男の目はビー玉を思わせる。
サメの目玉と言えば判りやすいか?

その後は下手に部屋から出る事もできやしない。
パトカーが何台も来て、そいつの部屋は封鎖。
中で何が起こっていたのか知らんが、迷惑な話だ。
何日か経って、事の真相がわかった。

ヤクザを裏切った奴の部屋が丁度そこで、そいつの粛清に来た奴が警察を見てパニクッて飛び降りたようだった。
あの黒ベンツはやっぱりヤクザのもので、オレではなく違う奴を捕まえにきていた様だ。

で、その部屋の中は浴槽に切り刻まれた『被害者』の遺体が半分ほど残っており、残りは便所に流されたという事だ。
警察が汚水層を浚っているが、ご苦労な事だ。
どういう経緯でそんな手間のかかる事をしていたのか知らんけど、採石場にでも連れて行けば話は早いのにな・・・。

リアル殺人現場となったマンションは当然ながら住人がどんどん引っ越していった。
当然、オレも引っ越した。
最近その場所に行って見たが、未だに取り壊し予定も無く廃墟のままで、聞いたところによると心霊スポットになってしまっていた。

一番怖いのは人間だな。
人を殺す事を『金』で請け負うなんてのは。
何しろ、防ぎようが無い。
心当たりがあっても、その対象以外の人間がある日襲い掛かってくるなんて想像しただけで恐ろしい。

まあ、お前らも恨み買うなら命を売る覚悟しとくんだな。


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