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【怖い話 実話 洒落にならない怖い話】「黒板に俺らの名前を書いたのも、誰だか分からない」 長編 - 超怖い話 実話

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【怖い話 実話 洒落にならない怖い話】「黒板に俺らの名前を書いたのも、誰だか分からない」 長編

中学の同級生が早死にしてたことを、

十年以上経って、唐突に知らされる。

何か納得できないっていうか・・・・

あんなに元気だったあいつが、

IMG_1487.jpg


どうして逝ったんだろう?

ついつい考えてしまう。

これも運命か、と納得するほど、
人間ができていないのか。

おまえは平気なのか?
不安とか感じないのか?

酒の席で、つい元気な友人にからんだりすると、
そんなことはないよ。と神妙な顔つきになっていた。

あいつが死んだのは、実は理由があるんだ。

気が滅入るから、
あんまり話したくはないんだけど・・・

ただの噂話じゃすまされない現実が、
こんな物語を作りあげたのかもしれない。

さて、誰かが
俺を登場人物にする話を始める前に、
先に語ってしまおうか。

まずは、奇妙な現実から・・・

去年、同級生の結婚式に招待された時のこと。

式の当日、披露宴のテーブルに、
中学の知り合いはいなかった。

友人のSとは高校は違っても、
ずっと友達付き合いをしていた。

こちらが進学で県外に出てからも、
帰省するたびに会って遊んだ。

だいたいTやAも一緒だった。

だから結婚式に、
TやAが出席しないと聞き、
Sに問いかけた。

「Aには連絡が取れない。Tは今病気で入院してる」

そういえば、四人で最後に会ったのは
三年前の正月だったか。

そんなことを思い出しながら、
Sの高校時代の友人らの談笑に、
適当に付き合っていた。

しまいには手酌でビールを飲み続け、
ふらついてトイレへ。

エレベーターホールのソファで一服しながら、
酔いを醒ましていると、

「あれ、中学の時一緒だったよね」

赤ら顔の同じ年くらいの男が話しかけてきた。

「あっ、僕はW。今日は新婦の従兄弟で来てる」

そういえば、新婦を見るのは今日が初めてだしなあ、

と思いつつ、男の顔にも見覚えはない。

そのWという男は、
中学の同級生の名前を何人かあげた。

「じゃあNのこと知ってる?」

一瞬、酔いが醒めた。

「ああ、何か三年前に亡くなったらしいね」

Wは驚いたような顔をして、
こちらを見つめた。

「いやっ、去年だよ、去年。俺葬式に行ったから」

人違いかなと思いつつ確かめると、
そうじゃないようだ。

Nの名前やサッカー部だったことも言い当てた。

「そう心臓麻痺」

「朝になったら、もう心臓が止まってたらしい」

Wはそれだけ言うと、
ふっと立ち上がってトイレへ。

その後十分以上経っても、
Wは戻ってこなかったので、
俺は宴会場に戻った。

結婚式が終わって一週間ほどした頃、
Sから電話があった。

こちらが慌しく帰ったせいで、
ゆっくり会う暇もなかったな、
などと言いながら、
気になっていたWの話をした。

「確か三年前だったよな、
おまえから聞いたんだ。Nが死んだこと」

「それとWだけど、
披露宴の座席表に名前がないんだよ」

しゃべっている最中に、電話が切れた。

その日以来、Sの電話がつながらなくなった。

どうやら、着信拒否されてるようだ。

たまに会う友達とはいえ、
十年来の付き合いだ。

俺は考えた末、Tの携帯に電話した。

Sが言っていた通り、Tは入院中だった。

疲労症候群?みたいな症状で、
塞ぎこんでいるようだった。

さすがに病気のTにNの話題は振らなかったが、
Wのことを話した。

「・・・W?あいつは一昨年死んだよ。海で溺れたそうだ」

「おまえが会ったのは、Wの幽霊だよ」

こちらが唖然としていると、Tはぽつりと言った。

「Aも親が失踪届け出したみたいだな・・・・・
たぶん死んでるんじゃないか」

ここから先は夢の話だ。

正確に言うと、
Aが夢の中で俺に語った話だ。

N、W、A、S、Tは中二の時同じクラスだった。
(ちなみにA、S、Tは中三の時に俺と同じクラスだった)

三学期の春休み前、
五人は深夜徘徊だかで補導され、
放課後職員室に呼ばれた。

一人一人厳重注意され、
父兄呼び出しの処分を通告された。

むしゃくしゃした気分のまま教室に戻ると、
三人の女子生徒が机を囲み、
額を突き合わせ、何かやっていた。

こっくりさん、だったらしい。

Nはその三人を驚かせてやろうと言い出し、
そりゃ面白そうだ、と四人も同意した。

教室の前後の扉に身を潜め、
タイミングを見計らって中に突入すると
五人の喚声に驚いて、二人の女子は悲鳴を上げた。

パニックで泣き出した二人を無視して、
ある女子生徒が仁王立ちになり、
彼らを物凄い形相で睨んだそうだ。

そして野太い声で、

「おまえら絶対に許さん」

と唸ったという。

その鬼気迫る様子に気おされ、
みんな堪らず逃げ出したそうだ。

そして、翌日の終業式。

体育館で全校集会を終えて教室に戻ると、
黒板に大きく名前が書かれていた。

彼ら五人の名前だった。

ここまでが夢の中で見聞きした話だ。

俺はこの夢が事実かどうか確認する為、
再びTに電話した。

「Sに聞いたのか?」

「ああ」

さすがに夢でAに聞いたとは言えない。

「俺らのこと怒鳴りつけたの、
誰だか分かったのかな?」

「え?どういうこと?」

俺の問いかけに、Tはため息をついた。

「泣き出したのは○○と××なんだ」

「でもあいつら、
俺らを怒鳴った女のこと全然覚えてないんだ」

「黒板に俺らの名前を書いたのも、
誰だか分からない」

この会話を最後に、
TとSとは連絡を取っていない。

なぜなら、また夢を見たからだ。

でも、どんな夢だったかは書く気はない。


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